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diary
田村亮のちょっと嬉しかったこと
田村亮からひとこと

第139回 もっと、もっと歌舞伎を観て、もっと、もっと盗もう! (2012年1月25日)

 先日、たて続けに歌舞伎を観に劇場に通いました。どの劇場も正月公演とあって、出し物は華やかで、又、ロビーには着物姿のお客さんが目に付き、客席も華やいでました。・・・良いものですネ。

 役者にとりまして正月公演と云うものは年末ギリギリまで稽古に追われ、又、元日のお屠蘇ものんびりと楽しんではいられませんが、元旦の楽屋では「明けましておめでとうございます。」「初日、おめでとうございます。」の挨拶が飛び交って私は大好きな光景です。初日と云う緊張感もあって・・・。

 今回は新橋演舞場やら、浅草の中村座やら数々の狂言を観ることが出来ました。どれもこれも素晴らしく、中でも『身替座禅』の勘三郎さんと彌十郎さんの滑稽なやりとりは絶品。
 又、吉右衛門さんと、故・中村富十郎さんのご子息、鷹之資君(12才)の『連獅子』は観ていて胸が熱くなりました。吉右衛門さんの親獅子が鷹之資君の子獅子を見守る心、そして一生懸命頑張って舞っている鷹之資君の姿が私の心を打ちました。芸だけでは感じる事の出来ないそれ以上のものが感じられました。
 歌舞伎は見る度に私に色んな事を教えてくれます。
『古きを温ねて、新しきを知る』・・・そう、『温故知新』。芸も、芝居もそうです。
 何事も知った上で自分なりに工夫をするのは結構ですが、何も知らずに自分勝手にやる芝居程、見苦しいものはありません。
・・・と、今は亡き、或る演出家がおっしゃってました。


 リアルに演じるのは芸ではありません。リアルに見せるのが芸なのです。・・・と私は思う。


 もっと、もっと歌舞伎を観て、もっと、もっと芸を盗もう!
 頑張ります!

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